TBS「消えた天才」少年野球投手の速度2割速く加工 卓球、フィギュア、サッカーも 番組休止

TBSは5日、バラエティー番組「消えた天才」(日曜午後8時)の8月11日放送分で、映像を早回しすることで、少年野球の投手の投球を実際より速く見えるよう加工していたと発表した。調査の結果、同様の映像の加工がほかにも3件判明したため、全ての調査を終えるまで放送を休止するという。

 

一線で活躍するスポーツ選手やアーティストがかつて勝てなかった“天才”たちを紹介する番組。同局によると、問題となったのは少年野球のリトルリーグ全国大会で完全試合を達成した当時12歳の少年の映像。放送した31球のうち7球で、投げた球が捕手のミットに収まるまでの約0.5秒間の映像の速度を約2割速めていた。

 放送を見た同局の関係者の指摘で、調査を開始。昨年1月3日放送の卓球やフィギュアスケートの映像、同年11月4日放送のサッカーの映像についても、速度を約2割速めていたことが分かった。

 同局は公式サイトで「アスリートのすごさを実際の映像で表現するという番組の根幹をなす部分を加工することは、番組としては絶対にあってはならない手法」とし、「取材に協力してくれた本人や関係者、視聴者に深くおわびする」と謝罪している。