三菱航空機、100機受注へ 総額は約4000億円規模

国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)は6日、70席級の新機種「M100」について、米航空会社メサ航空から100機受注する方向で協議を始めたと発表した。受注が決まれば約3年ぶりで、総額は約4000億円規模になる見通し。納入開始は2024年を予定している。

 

メサ航空は、米航空大手から米国の国内線の運航を中心に委託を受けている。使用するカナダ航空機大手ボンバルディアの小型ジェット機が来年生産終了するのを機に、スペースジェットに切り替えるとみられる。

f:id:keizai_news:20190906100146p:plain

 

ネッシー、巨大ウナギ仮説 国際研究チーム

怪獣ネッシーが生息するとの伝説がある英北部スコットランドネス湖で、DNA残留物の分析を続けてきたニュージーランドなどの国際研究チームは5日、ネッシーの生息を示す証拠はなく、正体は「巨大なウナギ」の可能性があるとの仮説を発表した。BBC放送などが伝えた。

f:id:keizai_news:20190906095838p:plain

 

「受信料は負担金。放送の対価ではない」上田NHK会長、N国党主張に初見解

NHKの上田良一会長は5日の記者会見で、今年7月の参院選で「NHKから国民を守る党」が議席を獲得したことについて「民意の一つとして受け止める」とした上で、「受信料は、公共放送の事業を維持運営するための負担金であり、放送の対価ではない」と受信料制度に対する理解を求めた。上田会長が同党について見解を述べたのは初めて。

 

 

同党が、受信料を払った人だけが番組を視聴できるスクランブル放送の実現を主張していることについては「NHKに求められる公共の役割とは相いれない」と否定的な考えを示した。災害報道などを例に挙げ「受信料を財源とすることで、特定の利益や視聴率に左右されず、社会生活の基本となる確かな情報を提供できる」とも強調した。

 同党の立花孝志党首は「受信契約をしないのは法律違反だが、受信料の不払いは違法行為ではない」と主張している。受信料の不払いについては「放送受信契約に基づいて支払いを求め、公平負担のため適切に対処する」とし、NHKのこれまでの立場を繰り返した。

TBS「消えた天才」少年野球投手の速度2割速く加工 卓球、フィギュア、サッカーも 番組休止

TBSは5日、バラエティー番組「消えた天才」(日曜午後8時)の8月11日放送分で、映像を早回しすることで、少年野球の投手の投球を実際より速く見えるよう加工していたと発表した。調査の結果、同様の映像の加工がほかにも3件判明したため、全ての調査を終えるまで放送を休止するという。

 

一線で活躍するスポーツ選手やアーティストがかつて勝てなかった“天才”たちを紹介する番組。同局によると、問題となったのは少年野球のリトルリーグ全国大会で完全試合を達成した当時12歳の少年の映像。放送した31球のうち7球で、投げた球が捕手のミットに収まるまでの約0.5秒間の映像の速度を約2割速めていた。

 放送を見た同局の関係者の指摘で、調査を開始。昨年1月3日放送の卓球やフィギュアスケートの映像、同年11月4日放送のサッカーの映像についても、速度を約2割速めていたことが分かった。

 同局は公式サイトで「アスリートのすごさを実際の映像で表現するという番組の根幹をなす部分を加工することは、番組としては絶対にあってはならない手法」とし、「取材に協力してくれた本人や関係者、視聴者に深くおわびする」と謝罪している。

AV女優への2次使用料支払い始まる リスト公開に「ダメでしょ」の声も

過去に出演したアダルトビデオ(AV)が再編集されたら、その報酬を出演者に――。AV改革のため、第三者機関「AV人権倫理機構」が提案し、2018年から順次運用が適用された新ルールの目玉の一つともいえるAV女優への2次使用料の支払いが始まっている。プロダクションは通さず、同機構の外局団体「AVAN」から直接女優に支払われる。支払いを歓迎する声がある一方で、本人確認に手間取り支払いに時間がかかったり、未払い女優のリストが誰でも閲覧できるウェブサイトに公開されたことへの反発があったりと、課題山積だ。

 

女優の出演作品はこれまで、総集編やオムニバス版が発売されても報酬を受け取ることができなかった。新ルールでは、再編集されれば2次使用料が支払われることになった。対象となるのは、2018年1月以降で、発売前の審査を受けた再編集版の作品で、18年末から女優への支払いが順次始まった。「女優に全額を支払いたい」という狙いから、AVANからプロダクションなどを介さず直接支払われるという。

AVANはAV人権倫理機構の外局団体に

 AVANは、だまされてAVに出演させられる強要問題が表面化した16年、出演者の権利を守ろうと元女優の川奈まり子さんが設立した。新ルール適用に伴い、AVANが契約書の管理や2次使用料の支払いを担うことが決まったが、要員不足で業務を行うことが困難となり、川奈さんら設立時のメンバーは辞任し、19年6月にAV人権倫理機構の外局団体として再スタートを切った。

 “新生”AVANは、女優が契約の際にサインする契約書と重要事項説明書、意思確認書の管理、2次使用料の支払い、相談窓口の運営という実務に専念する。「制度化されれば、プロダクションの協力が得やすくなる」と担当者は説明する。

対象は18年以降に「審査を受けた作品」

 2次使用料の支払い対象となるのはAV人権倫理機構のルールに従って発売される「適正AV」。18年1月以降に審査団体「日本コンテンツ審査センター」の審査を受けた総集編やオムニバス作品。「適正AV」は発売前に必ず審査を受けるため、すべての作品が審査センターを経由することになる。すでに引退した女優の古い作品であっても、18年1月以降に審査に出されたものなら対象となる。

 メーカーが審査料と、作品の本編時間に応じた2次使用料を支払う。2時間、3時間と作品時間が長くなればなるほど2次使用料は高くなる。オムニバスは複数の女優が出演しているため、出演した人数で割った金額が女優に支払われる。使用料は半期ごとに集計し、支払いが9000円に満たない場合は積み立てられ、9000円を超えた時点で支払われる。「振り込みで記録が残ると困る。現金で支払ってほしい」という場合は、手渡しすることも可能だ。使用料はフリーランスの女優にも支払われる。

「苦肉の策で」女優リスト公開に批判も

 課題もある。対象となっていながら2次使用料が払われていない「未払い女優」は、6月末現在で900人を超えた。プロダクションに「支払い対象となっている女優がいる」とリストを渡して本人確認を依頼しても返事がなかったり、引退女優の本人確認のために当時のプロダクションに連絡する必要があったりと、対応に時間がかかっていることが原因だという。

 対象となっている女優が自分で検索ができるようにと、AVANは6月に「未払い女優」のリストをウェブサイトに公開。担当者は「芸名なら個人(のプライバシー)に影響は出ないのではないか。2次使用料を女優に支払うための苦肉の策だった」と理由を話すが、抵抗感を覚える女優は少なくない。ある現役女優は「誰でもリストが見られるのはダメでしょう。名前を公に出してほしくない女優は『かかわりたくない』と思って申請しないのでは」と指摘する。

「載せてほしくない名前」どうする

 また、リストに載せる名前が「今、出していい名前なのかどうか」という問題もある。審査センターを経由して、AVANには2次使用料の支払い対象となった作品に登録されている女優名が通達される。しかし、当時の名前のみが通達されるため、現在は異なる芸名で活動している可能性がある。リスト公開後、過去に本名に近い名前で出演したことのある女優の当時の名前がリストに載っていたことが発覚。現在は違う芸名のため、削除された例もあった。「申請された名前が本名か芸名かをAVANでは確認できない。すぐに削除するので連絡してほしい」と担当者は言う。

 どの作品が対象となるのか、どのように支払われるのか、広報が行き届いていないために、引退した女優からは「自分の作品が対象になるのかがわからない」「リストに載っているが、どのように受け取ればいいのか」という疑問の声も上がる。スムーズに支払われるようになるまでに「3~5年はかかるのでは。一つ一つ対処していきたい」と担当者は話す。

 難航する2次使用料の支払いだが、本人確認や使用料の手渡しで女優と会う機会が増え、「不満や問題点などを直接聞けるようになった」と担当者。「女優は、人権倫理機構やAVANに対して距離を感じていると思う。1対1で話すことで、信頼を築いていきたい」と話していた。

三菱航空機、100機受注へ 総額は約4000億円規模

国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)は6日、70席級の新機種「M100」について、米航空会社メサ航空から100機受注する方向で協議を始めたと発表した。受注が決まれば約3年ぶりで、総額は約4000億円規模になる見通し。納入開始は2024年を予定している。

 

メサ航空は、米航空大手から米国の国内線の運航を中心に委託を受けている。使用するカナダ航空機大手ボンバルディアの小型ジェット機が来年生産終了するのを機に、スペースジェットに切り替えるとみられる。

「やばいと思った瞬間、電車が来て」多くの目撃者、その時を語る 京急衝突

トラックは線路沿いの一方通行の幅約5メートルの側道を走行し、幅約11メートルの道路との丁字路にさしかかったところで踏切とは逆に左折しようとしたが断念し、直後に右折した踏切内で立ち往生していた。目撃証言や踏切のカメラに映っていた。

 

神奈川県警によると、トラックは長さ約12メートル、幅約2・5メートル。近くに住む男性(73)は、トラックが左折できずに何度も切り返す様子を「あんな大きいトラックは曲がれない」と思いながら見ていた。トラックは左折を諦め、右折して踏切に進入したが、やや強引に曲がったように見えた。トラックは標識に接触して止まると、そこに遮断機が下りてきた。男性は「やばいと思った瞬間に電車が来て、トラックは目の前から見えなくなった」と話した。

 車で踏切を通過しようとしていた横浜市の会社員、小坂誠さん(30)は、対向のトラックが踏切で動けなくなっているのを見た。近くにいた人が遮断機の棒を上げようとし、運転手は体勢を立て直そうとしているように見えたという。

 トラックを運転していた本橋道雄さん(67)が勤める千葉県香取市の「金子流通サービス」の関連会社の男性(52)によると、本橋さんは別の運送会社で20年ほど運転手として働いた後、昨年10月に入社。入社後に事故を起こしたことはなく、今年6月の健康診断でも問題はなかったという。

 本橋さんは5日午前4時ごろに会社を出て、横浜市内でオレンジなどを積み込み千葉県成田市に運ぶ途中だった。横浜市から荷物を運ぶ業務は4回目で、男性は「1回目に会社が別の運転手を同乗させて教えたルートではなく、なぜあの踏切を通ろうとしたのか。道を間違ったとしか思えない」と話した。

 トラックの様子は踏切に設置されたカメラにも映っており、神奈川県警も映像を確認している。京急によると、トラックは踏切の直前で数分間停止した後、右折して踏切に進入。先頭部分だけが踏切内に入った状態で数回にわたって切り返しをしている間に、遮断機の棒が下り始めた。切り返しをしている時間は30~40秒間程度だったという。